お知らせ・コラム

知っておきたい、神戸市北区のお葬式

　大切な方とのお別れは、いつか必ず訪れます。そこで初めて、葬儀社や火葬場、自分が住んでいる地域のお葬式の風習を知るという方もおられるのではないでしょうか。ご逝去から出棺までの時間はとてもあわただしく、事前に情報を知っておけば、その貴重な時間を「故人様らしいお葬式」のためにお使いいただくことができます。神戸市北区鈴蘭台周辺のお葬式事情に詳しい、「ファミリー葬」鈴蘭台店・店長の三嶋政憲さんに伺いました。

 
─鈴蘭台にあるお葬式の風習について、教えてください。
　昭和30年代から開発が始まった「鈴蘭台」を中心とした地域は、市街地のベッドタウンとして人気のエリア。市役所や商業施設、大型マーケットなど住環境の良さから、ほかの地域から転居してこられる人も多く、そのためお葬式に関する地域特有の「しきたり」や「風習」といった特別な「きまりごと」もありません。形式にとらわれず、大切な方とのお別れにふさわしい空間をつくることができます。

 
─ファミリー葬鈴蘭台店はどんな会館ですか。
　2006年（平成18年）にファミリー葬鈴蘭台店の看板を掲げてから今日まで、「家族葬」というお葬式のスタイルをご提供してまいりました。「家族葬」と言っても人数は、10名様前後から50名様程度まで、規模もご要望もさまざまです。
　そこで私たちは、3階建ての建物全てをフル活用して、ご家族様のご要望に寄り添えるサービスを心がけております。

 

 
　1階に設えたのは、30名様が着席できる葬儀会場。入り口付近のスペースを使って席を増やせば、50名様程度のご対応も可能です。

 

 

　2階には、15名様ほどの参列者様を受け入れられる葬儀式場があります。弊社にご相談・お申込みいただくご家族様は、15名様規模の家族葬をご希望される方が多く、この2階の葬儀式場はよくご利用いただいております。

 

 

　同じフロアには、ご家族様に少しでも安らいでいただきたいという思いから、リビング、ベッドルーム、洗面所・お風呂などをご用意しました。1階の葬儀会場を予約してくださったご家族様につきましては、お葬式前夜の宿泊、当日の控室等にご利用いただくことも可能です。
　3階には、故人様にお過ごしいただく安置室と、法事等にもご対応いただける小規模斎場を設置。こうした建物の機能を活かし、参列者数に応じてきめ細やかなサービスをご提供させていただいております。

─家族葬のお葬儀の流れを教えてください。
　お葬儀の流れは、ご逝去のご連絡をいただきましたら、病院などご指定の場所まで故人様をお迎えにうかがいます。そこから直接、弊社が用意しております安置室へ（約8割が安置室、残り2割はご自宅等へ）。ご安置後に、僧侶様より「枕経※」をあげていただき、喪主様やご遺族様と打ち合わせをさせていただきます。通夜式は、その日、または翌日の夜に、告別式は通夜式の翌日に執り行うのが一般的です。
　火葬場は、ファミリー葬鈴蘭台店から車で15分ほどの神戸市立鵯越(ひよどりごえ)斎場(神戸市北区山田町下谷上字中一里山14-1)となります。神戸市の火葬場の中で最も規模の大きい斎場でファミリー葬から距離も近く、友引の日も受付けているため(休館日は1月1日、1月2日及び第1日曜日)、さまざまな事情で「友引の日にお葬式を」という方にもご対応させていただくことができます。
※「枕経」は、お寺様とのご調整、ご家族様のご希望等にもよります。

 
─ファミリー葬鈴蘭台店で大切にされていることはなんですか？
　お葬式までの時間には限りがありますが、だからといって効率を優先しては、ご家族様のおつらいお気持ちを置き去りにしてしまいかねません。大切な方を失った直後は考えがまとまらず、お葬式の後になって「ああすればよかった」と悔いが残る可能性もあります。そんな後悔を、ご家族様にはしていただきたくないので、限りある時間内ではありますが、故人様・ご家族様ともに最大限喜んでいただけるお葬式を──と心がけております。そのためにファミリー葬鈴蘭台店は、一つのお葬式に対して専任スタッフをつけ、ご家族様とじっくりお話をさせていただくお時間を取っております。

 
─お客様から喜んでいただいたエピソードがたくさんあると伺いました。
　あるとき、お葬式の打合せの席で、ご家族様が「故人は紫のアジサイが好きだった」とつぶやかれ、それを聞いたスタッフが何軒かの生花店に問合せを。しかし、12月に紫のアジサイはどこもなく、「生花が難しいのなら、折り紙でアジサイを折ろう」と、急いで折り紙を買いに走り、祭壇に満開のアジサイの花を咲かせることができました。葬式後にご家族様から、「ふとつぶやいたひと言で、ここまでしてくれるなんて」と大変喜んでいただき、「ファミリー葬さんを選んで良かった」と御礼の言葉をいただきました。
　またあるときは、故人様愛用のカメラや趣味で弾いていたバイオリンを模造紙等で作ったことも。船旅が好きだった故人様を偲びペーパークラフトで船を制作したときも、大変喜んでいただきました。

 

 

 
　手前味噌ですが、ファミリー葬鈴蘭台店のスタッフは、「少しでもご家族様の哀しみをやわらげてさしあげたい」「故人様らしいお葬式にしてさしあげたい」という思いを持ったメンバーばかり。その目線でご家族様と向き合うからこそ、何気ないひと言に隠れた輝きに気づけるのではないかと思っております。
　時間等の関係もあり、すべてのお客様にご対応させていただけないこともあるかもしれませんが、より故人様らしいお葬式を心がけ、アットホームなお葬式になるようスタッフ一丸となって、そのお手伝いをさせていただけるようこれからも務めさせてまいります。定期的に見学会や事前相談会も開催しております。ぜひお気軽にお立ち寄りください。