お知らせ・コラム
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最新の手元供養事情
「手元供養」は、一般的には故人のご遺骨(遺灰)の一部、あるいは全部を自宅等、お墓以外の場所で保管するご供養方法のことをいいます。「墓地、埋葬等に関する法律」(昭和23年5月31日法律第48号)によると、遺骨は墓地以外の場所への埋葬はできないと決められていますが、遺骨を自宅に置いて保管することに関しては法律では触れておらず、加えて遺骨を納める墓地がない、墓地はあっても遠方で頻繁にお参りに行けない、故人と常に一緒にいたい・・・という人たちの間で、近年、手元供養の需要が高まっています。
手元供養は大きく分けて、➀「遺骨の一部をペンダントに入れ身につける」、②「遺骨(遺灰)を加工する」、③「粉骨にして自宅に置く」の3種類に分けられます。
➀の「遺骨の一部をペンダントに入れ身につける」は、空洞になっているペンダントトップの中に、少量の遺骨や遺灰、遺髪などを納めます。見た目は普通のジュエリーと変わらず、常に身につけておくことができるため、故人と一緒に居るような安心感を与えてくれます。ペンダントタイプ以外にも、キーホルダーや指輪タイプもあり、デザインもロケット型、ハート型、クロス(十字架)型、ドロップ(涙の形)型などいろいろあります。
②の「遺骨(遺灰)を加工する」は、ご遺骨からダイヤモンドの元となる炭素を抽出。熱処理や物理処理を行った後、合成ダイヤモンドの原石を創り、それを指輪やペンダント、イヤリング等に加工する方法で、遺骨ダイヤモンドとも呼ばれています。そのほかにも、粗めのパウダー状に粉骨したご遺骨と天然石を樹脂の中で固め、それを数珠の珠の一つに加えてブレスレットにする遺骨アクセサリーなどもあります。
③の「粉骨にして自宅に置く」は、遺骨の一部を粉骨機でパウダー状にして(葬儀社等でもやってくれます)、手のひらに乗るサイズのミニ骨壺に納めて手元に置くご供養方法です。ミニ骨壺は、見た目にもおしゃれで可愛いデザインが多く、コンパクトで場所も取らないため、室内の好きな場所で祈りの空間を設けることができます。
ご遺骨は火葬したときは乾燥していますが、保管の仕方によっては日にちの経過とともに湿気を帯びてきます。湿気が多い場所はカビが発生しやすくなるため、直射日光を避け風通しがよく、なるべく寒暖差のない場所に置くようにしましょう。