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お知らせ・コラム

ファミリー葬からのお知らせやお役立ちコラムをご紹介いたします。

コラム 葬儀マナー

檀家(門徒・信徒)とはなにか、なにをするのか

檀家とは、特定のお寺に所属してそのお寺を支えてくださる方々のことを指し、お布施や会費を払うことで寺院を経済的に支え、葬式や法事などの供養をしてもらう家のことを言います。宗派によっては、例えば浄土真宗では「門徒」、浄土宗では「信徒」、または檀信徒、門信徒と呼ぶところもあります。
 
檀家になっていることで、さまざまなメリットが得られます。例えば、お盆やお彼岸など法要が集中して忙しい時期でも、法要の順番を優先してもらえます。故人の月命日(月忌)に行う「月参り」の習慣があるところは、僧侶が毎月、自宅の仏壇へお参りに来てくださいます。
 
檀家の方に限り、寺の本堂で葬儀を執り行う「寺院葬」を執り行ってくださる寺もあります。お墓の建立や納骨なども檀家しか受け入れない寺も多く、仏事なども寺に任せられる点も大きなメリットです。檀家でない場合は、これらの手配を自分で行う必要があります。
 
寺の墓地にお墓がある場合は、僧侶が常にそばにおり、日頃から供養をしてもらえるため、頻繁にお墓参りができなくても安心です。仏事についても気軽に相談ができるため、初めて経験する葬儀や法事などでも必要な準備や手順を教えてもらえ、精神的負担も軽減できます。
 

 
一方で、デメリットも存在します。寺院維持のための修繕・建て替えがあった場合の寄付や、寺院の運営やお墓の掃除・管理にかかる維持費の負担、寺院での行事や法要がある際には、参加やお手伝いを求められることもあります。
 
檀家になることを「入檀」と言いますが、入檀を希望する際は、契約などの手続きを踏まないといけない場合や入檀料が必要となる寺もあります。
 
一方、檀家を辞めることは「離檀」と言いますが、寺によっては、「離檀料」が必要なところもあります。離檀料の支払い義務はありませんが、離檀に伴う手続きやお墓の解体などで寺に対応してもらうこともあるため、円滑に作業を進めてもらうためにも検討しておきましょう。
 
このように、檀家にはメリットとデメリットの両面があります。お金がかかるイメージや宗教観の変化などから、代々檀家であっても離檀を選ぶ人が増えているのも事実です。
檀家制度は、単なる「お金の負担」や「古い慣習」ではなく、長い時間をかけて地域や家族の祈りを支えてきた、日本独自の大切な仕組みです。僧侶が身近な存在として寄り添い、仏事を一緒に考えてくれる安心感は、檀家だからこそ得られるものとも言えるでしょう。

大切なのは、制度のメリット・デメリットを正しく知った上で、自分や家族にとって納得できる形を考えてみること。檀家という選択も、今なお価値ある一つの在り方であることを、改めて見直してみてはいかがでしょうか。