お知らせ・コラム
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家族葬のメリット・デメリットとは?一般葬との違いとは
「家族葬」とは「家族を中心とした近親者だけで行う小規模な葬儀」のことをいいます。「一般葬」との主な違いは、葬儀の規模や参加する人数、かかる費用等です。故人とのお別れは一度きりでやり直しができませんので、いざという時に最適な選択ができるよう、事前にそれぞれの特徴やメリットを知っておきましょう。
まず、家族葬と一般葬では、参列者の「人数」が違います。会社の同僚や関係者、近隣の住民の方々が参加する一般葬とは異なり、家族葬の場合は近い親戚や故人と深い関わりのあった人だけ・・・概ね30人程度までで行われることが多く、一般葬に比べて参列者数が少ないのが特徴です。
次に挙げられるのは「費用」です。葬儀の費用は、「➀基本料金(斎場利用料、火葬場利用料、祭壇、棺、遺影、搬送費など、葬儀を行うための一式)」、「②飲食費(通夜ぶるまい、葬儀後の会食など)」「③返礼品(香典に対するお礼の品物)」の3つに分類され、これらの合計額が葬儀費用となります。②と③は参加人数に比例して変動するため、人数が少ないと、その分費用を抑えることができます。
株式会社鎌倉新書が2024年3月に実施した「第6回お葬式に関する全国調査」では、葬儀の種類別の総額は、家族葬105.7万円、一般葬161.3万円。最も回答が多い価格帯は、家族葬が60~80万円未満、一般葬が120~140万円未満でした。
次にそれぞれのメリットとデメリットを見てみましょう。家族葬のメリットはまず、故人とのお別れの時間を気兼ねなくゆっくりと過ごせること。参列する人のほとんどが顔見知りなので、一般葬と比べると気兼ねなく故人との思い出を語り合うなど、ゆっくりとお別れをすることができます。一般葬で決める席順や焼香順、弔電拝読の順番など、事前の打ち合わせも少なく、面識のない参列者への挨拶等で気を使うこともないため、遺族の心身の疲労、精神的負担の軽減も家族葬のメリットといえます。
その一方で、家族葬のデメリットもあります。一つは「香典の合計金額」です。これは参列者人数に比例するため、一般葬に比べて少なくはなりますが、葬儀費用が家族葬の場合は安く抑えられるので、トータルで見れば自己負担の金額に大きな差はありません。
また家族葬の場合、参列者が限られた人のみになるため、仕事関係者など葬儀に参列できなかった方が後日弔問に来られることもあります。そんな場合に備えて、後日、「お別れ会」を開く人も増えています。
家族葬か、一般葬か──迷った場合は、故人の希望があれば、それを尊重したうえで葬儀形式を選択するとよいでしょう。