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【終活】もしもに備えて知っておこう ⑨最期は「自宅がいい」なら「救急車を呼ばないで」

 2019年内閣府の「高齢社会白書」によると、60歳以上で「治る見込みがない病気になった場合、最期はどこで迎えたいか」について、「自宅」と答えた人が51%で最も多く、次いで「病院などの医療施設」が31%でした。

 最期は「自宅で」と答えた人が、体調が急変した時にどうすればいいのかを、知っておくことはとても重要です。
 自宅で体調が急変すると、あわてて救急車に連絡をされる方が多いのですが、救急車を呼ぶということは「心臓や呼吸が停止している場合は、蘇生措置をしてください」という意思表示と受け取られます。救急隊には救急救命措置を行う法的な義務が課せられているからです。
 ご本人およびご家族が、蘇生(延命)を希望せず、穏やかな最期を迎えたいと思っているのであれば、救急車を呼ばないようにしてください。
 もし、救急車を呼んでしまったらどうなるのか?明らかに死亡しており死後硬直が始まっている場合、救急隊は医療機関に搬送せず、警察に連絡をします。警察関係者が自宅を訪れ、事件性の有無を確認するためにご家族への事情聴取が行われ、警察で検死解剖が行われます。

 事件性がないとわかれば警察医が「死体検案書」を書いてくれます。
 少しでも呼吸している、僅かでも心臓が動いている場合は、医療機関に搬送されます。人工呼吸や心臓マッサージといった蘇生行為を行いながら、更なる延命措置を希望するか否かを医師から問われます。
 高齢者の場合、更なる延命措置は希望せず、延命措置を中止するケースが多く、「延命治療は行わない」という意思表示も生前元気なうちから話し合っておく必要があります。
 では、自宅で体調が急変した場合は、どうすればいいのか?まずは、訪問診療をしてくれる在宅医を探しておくことです。急変時には家族も動揺するものです。在宅医の連絡先をベッドサイドや冷蔵庫等、目につくところに貼っておくことをお薦めします。救急車を呼ぶ前に、まずは在宅医(もしくは訪問看護師)に連絡をして状況を伝え、指示を仰いでください。

 在宅医がいれば、息を引き取ったときには、自宅で死亡確認が行われ、死亡診断書を書いてもらいます。
 自宅での看取りを希望するときは、在宅医にその旨を伝え、家族間でも意思を共有しておきましょう。信頼している医師に最期まで診てもらえることは安心にも繋がります。本人の最期が良きものとなるよう、しっかりと準備しておきましょう。