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【終活】もしもに備えて知っておこう 生前整理ってなぜ大事?
近年、「生前整理」や「断捨離®」という言葉をよく耳にしますが、「私が死んだら遺品は勝手に処分して」「全部捨ててくれたらいいから」と言っている人も多いのではないでしょうか。
生前整理といえば、「不要なモノを捨てて、家の中を片付けること」と思われがちですが、本人にとって大切なものなのか、価値のあるものなのか──は、亡くなった後ではわからず、多くの場合、すべての遺品がゴミ処分となってしまいます。
生前に整理をしておけば、事前に形見分けとして渡すこともできますし、リサイクルショップやメルカリなどに出品すれば、新しい持ち主に大切に使ってもらうこともできます。古いカメラ、時計、アクセサリー、バッグ、IT機器、骨とう品、金券などは高額で買い取ってもらえることもあります。
また生前整理には、不要なモノを処分するだけではなく、事務的整理なども含まれています。
例えば、写真・財産情報・エンディング情報の整理、人生のやり残しリストや友達リストの作成、家系図・自分史の制作なども、生前整理に入ります。
それらの情報を整理しておくことで、もしもの時にご家族が助かることも多く、葬儀や相続がスムーズにできたり、生前贈与を活用して相続対策が事前にできたり、さまざまなメリットもあります。
また、生前整理はご家族と一緒にやることもオススメです。会話が増え、思い出や情報を共有することができ、心の距離が近くなり、家族の絆が強まる──といったメリットもあります。
さらに金銭面でも、事前に生前整理を「している」のと「していない」のでは、遺品整理業者に頼んだ際の見積もり金額も違ってきます。当然、「していない」と高くなり、「ゴミ屋敷」といわれる状態で依頼すると100万円以上かかるケースも珍しくあります。
その他にも、生前整理をすることで「子や孫に、安心して財産を承継できる」「家の中が片づくことで自己肯定感が高まり、気持ちよく暮らせる」「つまづくことが少なくなる」「心の整理もでき、考えに余裕と感謝が生まれるようになる」といった声も。
部屋がスッキリすると、室内空気がキレイになり、健康に暮らすことができますので、お元気なうちから、少しずつ生前整理を始めてみてはいかがでしょうか。