お知らせ・コラム
ファミリー葬からのお知らせやお役立ちコラムをご紹介いたします。
家族葬でのお通夜のマナーやお通夜を行わない場合の注意点

【通夜に平服で参列する場合は…】
通夜は、親族が故人様とお過ごし頂く最後の時間となります。所説はございますが、お釈迦様が亡くなった時、そのお弟子さん達がお釈迦様のそばに集まり、夜通しでお釈迦様の教えを語り合ったことから「通夜」と呼ばれるようになったとも言われています。現在では夜通しは少なく、1~3時間程度の「半通夜」が一般的となっています。
家族葬においてもお通夜は大切な儀式です。通夜式では、仏式の場合は僧侶による読経、参列者による焼香が行われ、その後、「通夜振る舞い」と呼ばれる食事の場が設けられます。ここでは、故人様との思い出を語り合いながら、穏やかにお別れの時間を過ごすことができます。
通夜の服装は本葬と同じで、喪服、略礼服を着用。ただし通夜の場合、仕事場や出先からそのまま駆けつけることもありますので、平服で参列する場合は、男性は地味なスーツと黒のネクタイ、女性の場合は地味なスーツかワンピース、靴や鞄も黒色を選びましょう。派手な化粧・ネイル・アクセサリー、「殺生を避ける」ことから革製品・毛皮などもNG。持ち物は、数珠、香典(袱紗に包む)、無地のハンカチ、それらを入れる黒のバッグも忘れずに持っていきましょう。
【「通夜なし」のメリットとデメリット】
近年は新型コロナウィルス感染症の影響もあり、三密を避けるため、その「通夜」を省略した「一日葬」を選ぶケースも増えています。特に、高齢の方が多かったり、宿泊の手配等が必要な遠方から来られる方が多い葬儀では、参列者の体力的・経済的な負担が軽減されるなどのメリットもあります。遺族の場合、日程的なスケジュールも1日だけだと取りやすいという声もあります。2023年3月~2024年3月に実施された公正取引委員会「葬儀の取引に関する実態調査報告書」によると、一日葬は17.1%という調査結果もありました。
ただし、お通夜を省略する際には、菩提寺や他の親族様から反対されないかなど、事前に説明・確認しておく必要が良いでしょう。
実際に「通夜なし」を選んだことで、「故人との別れが十分に取れなかった」「慌ただしかった」「参列できない人が増えて、後日の弔問客が増えた」といった声などもございます。
家族葬の場合、葬儀のかたちに「これでなければならない」という決まりはありません。大切なのは、故人様の想いをご遺族がどう汲み取り、どのように送り出すかということです。悔いのないお別れができるよう努めていただくことが、何よりの供養になります。
家族葬での「通夜なし」については、まずは参列予定者(宗教者・ご親族様など)に事前にご相談する事をお勧め致します。